「新卒で教員(教職公務員)になって、4年働いて民間企業に転職しました」
と話すと、たいてい「え、珍しいね」「よくできたね」と驚かれます。
私は26歳の時に教員4年目で転職しましたが、当時大変苦労したのを覚えています。
大学生の時に就職活動もしており、手筈は分かっていたにも関わらずです。
キャリアコーチとして活動する中で、よく相談を受ける内容でもあるので
今回は公務員から民間企業への転職について書いていこうと思います。
まずは公務員から民間企業への転職が難しい理由からお伝えします。
公務員→民間企業への転職が難しい理由
公務員から民間企業への転職が難しい理由は大きく分けて2点です。
1. 基本、未経験業界・職種への転職になるから
教員の場合で言うと、塾や英会話教室などの教育業界へ先生や講師として転職する場合を除き、
基本的には未経験業界・職種への転職となります。
役所勤務の公務員の場合、一般事務職がそれに該当しますが、多くの場合は
「未経験可」の求人を探すことになります。
第2新卒などであればいいのですが、アラサー以降の転職となると
年齢を重ねることに「未経験可」の求人はどんどん減っていきます。
「未経験可」の求人は、多くの転職希望者にとって応募しやすい案件であるため
倍率も高くなり、転職の難易度も高くなってしまいます。
2. 公務員の待遇は平均よりいいから
公務員の待遇は平均と比べて悪くありません。何より安定しており、福利厚生も整っています。
その状態で、求人を見ると待遇が悪くなってしまう場合も少なくありません。
となると、いい転職先が見つからなかったり、企業側の提示と希望年収がマッチしなかったり…
という状態に陥りがちです。
何のために転職するのか?の軸をしっかりと持って、一番の理由が待遇でないならば
短期的なダウンは目をつぶることも必要になってきます。
他にも理由は様々ですが、主な理由は上記2点です。
ではこのような現状がある中で、公務員から民間企業への転職を成功させるには
どうしたらいいでしょうか?続いて、成功のコツをお伝えします。
公務員→民間企業への転職!成功のコツ
公務員から民間企業への転職を成功させるコツは、以下の3つです。
- 主体的に日頃の業務に取り組んでおく
- 転職する理由、軸を明確にする
- 転職エージェントを上手く活用する
まずは日頃の業務に「主体的に」取り組む姿勢が大切です。民間企業では、公務員よりも
目標や課題に対して主体的に取り組む人材を求めています。
転職活動の際も、今の職場ではどんな目標や課題があって、それに対して自分がどう取り組んで
いるかが一つのアピールポイントとなります。
同じ業務でも取り組む姿勢によって、得られることは変わってきます。
ぜひ「主体的な」姿勢を大切にしていきましょう。
また、転職する理由や軸を明確にし、ぶらさないことも重要になってきます。
転職はすべての条件が良くなることは稀です。時には何かを得るために、他を捨てる覚悟も必要です。
なぜ転職したいのかを明確にしてから、転職活動に臨みましょう。
最後は私の経験上、公務員から民間企業への転職は最初の「書類選考」で苦戦します。
経歴や実績の部分がどうしても弱くなりがちで、公務員というだけで落とされることもあります。
転職エージェントは書類を一緒に作ってくれたり、推薦文をつけて応募してくれたりするため
企業に直接出すより通過率が上がる傾向にあります。(エージェントの質にもよりますが…)
いくつかの転職エージェントに相談に行き、親身になってくれるところがあれば
利用してみるのも手です。
まとめ
今回はよく相談される、公務員から民間企業への転職について難しいとされる理由と成功のコツを
お伝えさせていただきました。
経験上、年齢を重ねるほど難しいのは確かなので、公務員の方で少しでも転職を考えている方は
早めに動いてみることをおすすめします。
行動してみることで、分かることも沢山ありますよ。
もし、まずは経験者に相談してみたい!、自分の気持ちを明確にしたい!といった方は
体験コーチング(60分、3,300円)にて相談してみてくださいね。
あなたの状況に応じて、アドバイス等させていただきます。
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